『伝説探偵団』戦慄音声劇場 第3巻

◆発売日

2008年2月22日

◆仕様

本編約60分/9話収録

◆トラック

1.同窓会〜1
2.「赤い靴」
3.同窓会〜2
4.「夜の防波堤」
5.同窓会〜3
6.「トイレの花子さん」
7.同窓会〜4
8.「隙間女」
9.同窓会〜5

◆価格

2,940円(税込)

◆スタッフ

シリーズ構成:相馬和彦
脚本:相馬和彦
音響監督:関口和子
メインテーマ:千田和宏

◆キャスト

浪川大輔
佐藤利奈
氷青
原沢勝広
最上嗣生
制作・著作:Softgarage/ラジオ関西
©Softgarage/ラジオ関西

・2007年10月よりラジオ関西で放送された番組「伝説探偵団」の人気コーナーが、 待望のCDリリース。

(CD全6巻)(オムニバスタイプ 1巻につき7話〜8話収録)

・ハローバイバイ関暁夫が一大ブームを巻き起こした「都市伝説」。

TV「やりすぎコージー:芸人都市伝説」にはじまり、映画「伝染歌」や「着信アリ」などの都市伝説をモチーフにした作品はネット・漫画・小説など枚挙に暇がなく、コンビニ、ショップなど都市伝説関連の商品を見かけない日は無いほどの大人気ジャンル。

・「伝説探偵団」は、今一大ブームの「都市伝説」を全く新しい切り口で番組化。

「浪川大輔」「佐藤利奈」など、旬の人気声優がパーソナリティーをつとめ、
リスナーから寄せられた様々な恐怖や都市伝説を再現する「都市伝説再現ドラマ」が話題沸騰!
ほか多数の人気声優陣も出演する、その人気コーナーを収録した戦慄サウンドドラマ!

・「富江」「うずまき」のホラー漫画界の巨匠「伊藤潤二」の描き下ろし図版を使用した、特製「戦慄ジャケット」。

このほか「都市伝説」の出典、解説を満載した特製ブックレット。
魔よけシートなどの特典を予定。

<収録エピソード>


「懐かしいクラスメイト」
中学高校といつも一緒だった仲良し四人組。十年ぶりに再会した彼ら、彼女ら。
想い出話に花が咲くが皆それぞれが不思議体験、恐怖体験を語りだした・・・。

1.素行不良で高校を中退したキララ。お気に入りの赤い靴を履いて母の葬儀に出掛けるが…

「赤い靴」

<概要>
童話「赤い靴」〜ハンス・クリスチャン・アンデルセン作の創作童話である。
貧しい少女カーレンは、母の死後、養女にとられ、裕福な老婦人のもとで育てられる。
数年後、町一番の美しい娘に成長したカ−レンは、ある日、靴屋の店先に綺麗なエナメルの赤い靴を見つけ、老婦人の目を盗み、購入してくる。
戒律上無彩色の服装で出席しなければならない筈の教会にも、その靴を履いて行き、老婦人にたしなめられる。しかし、彼女は老婦人が死の床についているときにさえ、その靴を履いて舞踏会に出かけてしまう。すると彼女の足は勝手に踊り続け、靴を脱ぐことも出来なくなる。カーレンは死ぬまで踊り続ける呪いをかけられたのだった。
看病しなかったばかりに亡くなった老婦人の葬儀にも出席できず、身も心も疲弊しまった彼女は、首斬り役人に依頼し、両足首を切断してもらう。すると両足と赤い靴は、ひとりでに踊りながら遠くへ去ってしまった。
心を入れ替えたカーレンは不自由な体で教会のボランティアに励む毎日を送る。ある日、眼前に天使が顕現し、罪を赦されたことを知ったカーレンは、法悦のうちに天へ召されていった…

<作家 アンデルセン>
・アンデルセン(ハンス・クリスチャン・アンデルセン/1805〜1875)
〜デンマークの代表的な童話作家・詩人。彼の作品は、幼児用の絵本として知られているが、元のストーリーがかなり省略されており、高学年や大人を対象としたオリジナル訳本と比較するとイメージがかなり異なる。
・グリム童話同様に有名なアンデルセンの童話は、この他に「みにくいアヒルの子」「裸の王様」「マッチ売りの少女」「人魚姫」「親指姫」などがあり、小説の「絵のない絵本」「即興詩人」も有名。
・彼はデンマークの貧しい靴職人の息子として生まれ、靴とは深い関係を持っている。
・他の偉人同様に、当初彼の童話は世間に受け入れなかった。しかし、世界中で読まれるようになり、最後はデンマークの国葬が行われた。
・グリム童話がドイツ民話を元にしていたのに対し、アンデルセンの童話は自分の経験を元にした創作が中心で、貧困・差別・挫折と成功・悲恋などがテーマとなった叙情的なものが多い。
・若い頃、オペラ歌手を目指し滞在したコペンハーゲンには、人魚姫の像とダンス博物館に王立バレエ団時代の資料が、彼の生まれ故郷オーデンセにはアンデルセンの子供時代の家(一般公開)とアンデルセン博物館がある。
・大学を卒業できなかったアンデルセンは、旅を自分の学校として、多くの旅行記を書き残した。また、グリム兄弟、バルザック、ディケンズ、ヴィクトル・ユーゴーなど旅先で多くの作家や学者と交友を深めた。因みに、生涯独身(未婚)であった。
・極度の心配性で、外出の時は、常に非常時に建物の窓から逃げ出せるよう、必ずロープを持ち歩いたと言われている。さらに、眠っている間に死んだと勘違いされて、埋葬されてしまった男の噂話を聞いて以来、眠るときは枕元に「死んでません」という書置きを残していたと言われる。

<その他、有名な「赤い靴」>
・「赤い靴」と言えば、最初に皆が思い浮かべるのが、童謡「赤い靴」。この曲は、実際にあった悲劇をモチーフに作詞したものと言われ、アンデルセンの物語とは異なる。哀しい曲調と歌詞が印象的だが、よく聴くと、誘拐や人身売買を連想させる怪しい歌詞で、と言われている。


2.懐かしい友から夜釣りの誘い。しかし、その友はあの世からの来訪者だった。

「夜の防波堤」

<概要>
第六感(虫の知らせ)は、ヒトが持つ知覚能力の内、通常一般にヒトが持つとされる感覚(古来これを五感と呼び習わして来た)以外の、
一般常識としては存在しないと信じられているもの。
理屈では説明のつかない、鋭く本質をつかむ心の働き。インスピレーション。勘。直感。霊感。
虫の知らせなどとも呼ばれている。

<科学的な根拠>
超心理学などの研究対象となってはいるものの、通常の感覚がそれぞれの感覚器が解剖学的に確認できるのに対し、
「第六感」に対してはその様な器官は発見されていない。
つまり、科学的には何の根拠も与えられていない。

大地震などの天変地異の際には、必ずと言って良いほど事後に「第六感」による予知現象が見られた
(あるいは動物などの奇異な行動、異常な形の雲が現れた等)という報告があり、
マスコミ等で取り上げられる事も多い。しかしその多くは確率論的・心理学的な反駁が可能である。
また、事後報告に基づく以上、科学的検証は不可能。

<データ>
●「予知」に関して
予知とは、時系列的にみて、その時点では発生していない事柄について予め知ること。
経験則や情報による確定的な予測と異なり、超能力や啓示などの超越的感覚によるものを指すことが多い。
超越的感覚によらないが予知と呼ばれる例としては、地震予知、危険予知、設備等の予知保全などがある。

例えば、自身や家族等の生命に危険が迫った際に「虫の知らせが起きた」と認識されたり、
電話がかかってくる前に予知したり、その電話が誰から掛かって来るかを予知したという主張がなされる場合がある。
予知に関しては、人間よりも動物で顕著に見られる現象である、という意見も多い。
地震や火事等の「天変地異」を予知して、動物がその場から逃げ出す行動等が多数報告されている。
一説には、動物達に見られるこれらの“予知”現象は、「第六感」とはやや異なり、
人間よりも遥かに鋭い感覚及び感覚器によって行動しているからではないかと言われている。
人間より遥かに優れた嗅覚で「燃える臭い」や「異常な温度」を嗅ぎ当ててたり、
地震の直前に発生するとされる地磁気の異常や超音波を優れた聴覚や体の受容体で
感知しているのではないかという説がある。この場合はそのような受容体(つまり「器官」)の存在が認められるならば、
「第六感」の危機察知能力ではなく、現実的な(既存の五感の中で)説明が付くといわれている。


3.トイレの花子さん誕生秘話。そこには想像を絶する悲しい事件があった。

「トイレの花子さん」

トイレの花子さん〜かつては「三番目の花子さん」と呼ばれ、古くは1950年頃から存在していた都市伝説。

<概要>
トイレの花子さん〜かつては「三番目の花子さん」と呼ばれ、古くは1950年頃から存在していた都市伝説。
全国の学校(主に小・中学校)の特定のトイレに現れる女の子の幽霊の噂。花子さんを呼び出す手順は、主に女子トイレの3番目のドアを3回ノックすると返事が返ってくる、というもの。花子さんを呼び出した者には、花子さんからいろいろな問いかけがあり、その答え方次第では様々な災難が降りかかる、と言われている。なお花子さんは、赤いスカートをはいた、おかっぱ頭の女の子の姿で知られている。1980年代頃から全国の子供たちの間で噂になり、1990年代には映画、アニメなど、様々な作品の題材になった。

<起源>
「一人の学校好きの少女がいた。ある日発狂した母親に追いかけられて、学校内のトイレの奥から三番目の個室に隠れたが、結局少女は殺害されてしまった…」という話が元になったとされる。また、「戦時中、かくれんぼが大好きだった少女が学校内のトイレの個室に隠れていたところ、校舎が空襲を受け、逃げ遅れて死亡した」というパターンも存在。

<バリエーション>
・トイレの存在場所や花子さんとのコンタクト方法、そして被害のあい方などは、全国さまざまなものがあり、判別不可能ほど存在する。
・花子さんの姿が異なるものもある。おかっぱ姿に上はセーラー服、下はモンペという戦時中の女子学生のような姿
・これに似たトイレの幽霊系の噂では、太郎さん、次郎さんやみ子さんなどがあるが、日本全国でさまざまなキャラが存在しているようだ。


4.家の隙間から覗いている女がいる。住人は恐怖のあまり身動き一つできずに…

 「隙間女」

[概要]
隙間女(すきまおんな)は都市伝説の一種。近年、TV番組の紹介で急速に広まったが、
実は江戸時代の民間伝承ベースで広まっていた。

●基本的なストーリー●
ある日のこと、一人暮らしをしているある青年が部屋の中でだれかの視線を感じた気がした。
もちろん、部屋には彼の他にはだれもいない。気のせいかな……そう思って彼はそのことを忘れてしまった。
ところが、その日以来彼は毎日のように部屋の中で誰かに見つめられているような感覚に襲われるようになった。
彼の部屋はアパートの3階なので外から覗かれているとは考えにくい。
部屋のどこかに誰かが隠れているのではないかと思い家捜しをしても見たが、もちろん、その努力はむだに終わった。
俺はおかしくなってしまったのだろうか……
そんなことも考え始めるようになった時、彼はついに視線の主を発見する。
彼の部屋のタンスと壁の間にあるほんの数ミリの隙間の中に女が立っており、じっと彼を見つめ続けていたのだ。

●バージョン違い●
一人の男の人が無断欠勤をした。 心配した仲間が電話をしてみたのだが、一向に連絡がとれない。
そんな状態が一週間も続いたのでみんなで彼の家まで行った。
すると、彼は家にいた。 聞けば一歩も外へは出ずにずっと家の中にいたとの事。
仲間の一人が「いいから行こう」と誘うと「だめなんだ!! 動いちゃだめだって言うから、だめなんだ!!」と彼は言った。
みんな不思議に思って「いったい誰がそんなことをいうの?」と訊くと、
台所の冷蔵庫の隙間を指差して「あそこにいるんだよ……」
見てみると、隙間から赤い服を着た女の人がこちらをじっと見ていた。

[都市伝説的解釈]
普段生活している場所には、少なからず隙間がある。
その隙間には「隙間男」(隙間女)が居て、目が合うと異次元に引き込まれ、二度とこの世には戻って来れなくなる。
その他にも、突如背後から「かくれんぼしよう」と話し掛けてきて、「隙間男」(隙間女)が鬼でかくれんぼを始める。
見つかってしまうと異次元に連れ去られる、という説もある。
「隙間男」に限り、その多くが頭部(額部)中央から眉間にかけて割れているというビジュアルが多いと言われる。

[発展系・・・ ]
■目が合うと異次元に引き込まれ、二度とこの世には戻って来れなくなる。
■突然背後から「かくれんぼしよう」と話し掛けてきて、かくれんぼを始める。
鬼は隙間女(隙間男)で見つかってしまうと異次元に連れ去られる。
など、数パターンがある様子。

[ルーツ]
江戸時代の「耳袋」という書物に記されていた物語がオリジナルと言われている。

[類似]
「ぺらぺら女」 
〜紙みたいな厚みのない女が、神社の階段に座っていた・・・以下、同様
「隙間男」 
〜男版で、ストーリーにさほど差はない

[医学的には…]
これは、精神病の症状の一種で、隙間や、くぼみ、へり、段差、 等の物に在るはずのない人格を
妄想してしまうって症状がある、といわれているが定かではない。


【ご購入方法】

ラジオ関西アニたま[SHOP(http://anitama-shop.jp/)]他、全国書店、CDショップで購入できます。