『伝説探偵団』戦慄音声劇場 第4巻

◆発売日

2008年3月21日

◆仕様

本編約60分/9話収録

◆トラック

1.スキー旅行〜1
2.「手をつなぎ横断歩道を渡りましょう」
3.スキー旅行〜2
4.「恐怖のカーナビ」
5.スキー旅行〜3
6.「首なしライダー」
7.スキー旅行〜4
8.「雪山の便り」
9.スキー旅行〜5

◆価格

2,940円(税込)

◆スタッフ

シリーズ構成:相馬和彦
脚本:相馬和彦
音響監督:関口和子
メインテーマ:千田和宏

◆キャスト

浪川大輔
佐藤利奈
伊藤健太郎
大浦冬華
松本大
制作・著作:Softgarage/ラジオ関西
©Softgarage/ラジオ関西

・2007年10月よりラジオ関西で放送された番組「伝説探偵団」の人気コーナーが、 待望のCDリリース。

(CD全6巻)(オムニバスタイプ 1巻につき7話〜8話収録)

・ハローバイバイ関暁夫が一大ブームを巻き起こした「都市伝説」。

TV「やりすぎコージー:芸人都市伝説」にはじまり、映画「伝染歌」や「着信アリ」などの都市伝説をモチーフにした作品はネット・漫画・小説など枚挙に暇がなく、コンビニ、ショップなど都市伝説関連の商品を見かけない日は無いほどの大人気ジャンル。

・「伝説探偵団」は、今一大ブームの「都市伝説」を全く新しい切り口で番組化。

「浪川大輔」「佐藤利奈」など、旬の人気声優がパーソナリティーをつとめ、
リスナーから寄せられた様々な恐怖や都市伝説を再現する「都市伝説再現ドラマ」が話題沸騰!
ほか多数の人気声優陣も出演する、その人気コーナーを収録した戦慄サウンドドラマ!

・「富江」「うずまき」のホラー漫画界の巨匠「伊藤潤二」の描き下ろし図版を使用した、特製「戦慄ジャケット」。

このほか「都市伝説」の出典、解説を満載した特製ブックレット。
魔よけシートなどの特典を予定。

<収録エピソード>


『恐怖街道へようこそ』
大学のサークル男女四人でスキー旅行へ行くことに。
車中、誰ともなしに、車、道、交通事故にまつわる恐怖話、 不思議話を話し始めた・・・。

1、横断歩道の標識に隠された恐怖のエピソード。

 「手をつなぎ横断歩道を渡りましょう」

<概要>
「歩行者専用道路」の標識図案は、ソフト帽を被った大人の男性と、 子供が手を繋ぎ横断している姿となっている。
この標識の図案は、政府が一般公募したもので、全国から標識デザイン の原案となる写真やイラストが集まってきた。
そして採用されたのが、あのデザイン。
これは、関東に住む、とあるカメラマンが撮影した写真だった。彼は、標識デザインの為、 適当なモチーフを探している時に、父親に手を引かれる女の子の姿を見かけ、その光景を写真に 収めた。
それを元に、デザイン化したのである。しかし、写真にはある秘密が隠されていた・・・
しばらくたち、彼はテレビで誘拐事件のニュースを見た。
その時、テレビの画面に映し出された犯人の顔に、なぜか彼は見覚えがあった。
そう、その顔は、彼が写真をたまたま撮影した、娘の手を取っている父親に見えた、 あの男性の顔だったのだ。
この噂は、埼玉の連続幼女誘拐殺人事件の現場を撮影したものと言われた時期があったが、 デザインが決定した時期は、もっと古く、時代性からして一致しない。

<標識デザイン>
歩行者専用道路標識のデザインにある、男性に手を引かれる女の子は、 確かに上半身を男性のほうから遠ざけるような姿勢をとっており、 連れられていくのを嫌がっているようにもみてとれる。
そこから、こういった噂が生まれたのであろうか。

<事実>
これは標識が公募され、その中から選ばれたものが、 たまたまそうだったという噂だが、日本においては道路標識のデザインが公募された事実はない。
標識のデザインは、ヨーロッパ各国における道路標識の国際統一規格「国際連合道路標識」に属すもので、 1968年にウィーンで開催された 国連道路交通会議において採択されたもの。
日本のデザインもこの規格に準じたものである。
「手をつなぐ親子」は日本固有のものではなく、ヨーロッパ各国で使用されているもの。

<海外では>
なおドイツでは、男性と子供ではなく女性と子供というデザイン。
これは、1970年ごろ、旧西ドイツのグスタフ・ハイネマン大統領が 「歩行者専用道路標識は誘拐犯を連想させる」と西ドイツ国内で当時使用されていたデザインに関し発言し、 デザインが変更されたため。
この発言から「標識の男が誘拐犯」ということが 事実であるかのような内容にすりかわり、まことしやかに語られるようになった可能性はある。

2、霊が乗り移ったカーナビ。呪いの道案内。

 「恐怖のカーナビ」

【日本においての呪いとは?】
・既に死んだ人・動物や神霊の呪いを、特に「祟り」と呼び分けている。
「お呪術(まじない)」との関係が強いが、この言葉が結果の善悪にかかわらず 用いられるのに対し、呪いはもっぱら悪意として用いられている。
生きている人間が「呪う」場合には、呪文、祈祷、その他の言語などで 実行される。また、宗教・文化的背景によって異なるが、 神・悪魔その他の強力な霊の力を借りて実施されると考えられたり、 自己の霊能力によって行われる、と考えられている。
または、単なるジンクスを何かによる呪いと考えて「何々の呪い」と呼ぶこともある。

【ちなみに、そのジンクスとは?】
本来の語義は「縁起が悪い」「運が悪い」などネガティブなものだが、 近年はポジティブな内容に使われる例(逆ジンクス。縁起担ぎ等)も増えている。
科学的根拠や因果関係がはっきりしていないが、 全てが迷信とは言いきれない部分もある。

【都市伝説的な呪い】
・テカムセの呪い
〜ティピカヌーの戦い(1811年)で当時のアメリカ大統領 ウィリアム・ハリソンに殺された、先住民、ショーニー族のテカムセの呪い。
その呪いにより、大統領は肺炎で死亡したと言われている。
それ以来、アメリカは20年ごとに選ばれる大統領の死や不幸に見舞われている。
・アメリカの某国民的スーパーヒーローの呪い
〜映画やテレビドラマに関わった俳優やスタッフの身の上に 降りかかった、一連の災厄。
特に、主演俳優に降りかかった災難が知られている。
テレビシリーズで主役を演じた俳優は、 自宅でショットガンの射殺死体で発見された。自殺か他殺かは不明(後にこの事件自体が映画化もされた)。
当時、彼にはこの主役のイメージが強くつきすぎ、 他の役がこなくなり悩んでいたが、結婚を数日後に控えており、 自殺としては不自然な点も多い。
また、映画版の主演俳優はクロスカントリー中に 落馬し首を骨折し、半身不随となった。
回復後は、車イスで復帰する姿も一時みられたが、健康状態が悪化し、 心臓発作で亡くなった。
・アメリカの某心霊ホラー映画の呪い
〜ある有名なホラー映画シリーズに関わった俳優やスタッフに 降りかかった災難。
第1作目公開直後、主役家族の長女役を演じた女優が 交際相手に殺害され22歳で死亡。
第2作目では、牧師を演じた俳優が公開前に胃癌で急死、 祈祷師を演じた女優が公開翌年に腎臓疾患で急死。
さらに監督が2004年に悪性骨腫瘍の一種である ユーイング肉腫で死去。
第3作目では、主演の女優がクローン病のため、 撮影終了後に急死した。

3、暴走族の抗争で死んだ特攻隊長の霊が今宵も国道を走りぬける。

 「首なしライダー」

【都市伝説】
ある道路、もしくは公園に張ってある、ピアノ線やロープに、 暴走族が猛スピードのバイクが突っ込み、ライダーの首がはねられてしまった。
しかし、首のないライダーを乗せたバイクはそのまま走り続けた。
そして、亡霊となった彼は、夜な夜な道路を猛スピードでさまよい続けている・・・。
首なしライダーに追い越されたものは必ず事故にあう、とも言われている。

【首が切断されるもの】
ピアノ線、ロープ、道路標識、ガードレール、トラックなどからの落下物 など。

【仕掛けた人間】
変質者、愉快犯、暴走族、暴走族に悩んだ近隣住民 とさまざまな説がある

【そのまま走り続けている理由】
自分を殺害した犯人を探している、切り落とされた自分の頭部を捜している など。

【起源】
1979年制作のオーストラリア映画で 道路に仕掛けたピアノ線の罠にはまり、首をはねられるという同様のシーンがあり、 それが元でこういった噂が広まったのでは、と言われている。

【都市伝説的事件簿(実際に起こった事件)】
・その1:
1984年、東京都葛飾区の公園で、バイクで乗り入れ禁止通路を 走っていた高校生が、張られていたロープに首を引っ掛け転倒、死亡した。
このロープは暴走族の迷惑行為に腹を立てた住民が張ったものと言われているが、 真相は定かではない。走り屋同士のトラブルの可能性も指摘されている。
(死因は頭部骨折)
・その2:
2002年に秋田市で、侵入防止目的で張られたロープに気付かず バイクで侵入し、ロープが車体に当って撥ね上げられたせいで 運転者の首を直撃して首を切断される死亡事故が起こった。
・その3:
2007年に静岡県浜松市で、バイクの男性が中央分離帯に接触し 右足のひざから下部分を切断しながら、気付かずに約2キロも走行していた事件も 発生、ふたたび噂が再燃した。
男性は接触による痛みがひどく、足の切断に気付かなかった、という。

【真相???】
真夜中に、黒いフルフェイスのヘルメットをかぶったライダーの 頭部が闇にまぎれ、頭が見えないのではないか?
そして、これを逆手に取り、愉快犯としてわざとそう見えることを狙う人も!

【似たような話】
・埼玉のある峠では、首なしライダーの他に「骸骨のライダー」も 現れると言われている。
・奈良には「光速ライダー」と言うのもいるらしい。
彼に追い抜かれると、何かしらのペナルティが加えられるという話。
・アイルランドの都市伝説『デュラハン』。デュラハンは女性で、 首無し馬が引く馬車に乗っており、片手で手綱を持ち、もう一方の手には 自分の首をぶら下げている。
彼女は「死を予言する存在」であり、近いうちに死人の出る家の付近に現れる。
そして戸口の前にとまり、家の人が戸を開けるとタライにいっぱいの血を 顔に浴びせる。

4、八甲田山で起きた陸軍の雪中訓練での悲劇。その悲劇にまつわる心温まるストーリー。

 「雪山の便り」

  <八甲田山とは>
青森市の南側にそびえる、火山群の総称で日本百名山の一つ。
岩木山と同様 本州最北部にある火山。周辺は世界でも有数の豪雪地帯である。
いわば映画などで有名な「八甲田山」といわれているのは、 この"八甲田雪中行軍遭難事件事件"のこと。

[八甲田雪中行軍遭難事件とは]
1902年(明治35年)1月に日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が八甲田山で 冬季訓練中に遭難した事件。訓練への参加者210名中199名が死亡するという、 日本の冬山登山史上、最も多くの遭難者が発生した事件である。

[概要]
1902年、日露戦争の2年前。帝国主義の日本は鎖国を終えたばかり。まだまだ小さな国だった。
大国ロシアは勢力を強め、南下しようと考えていた。そのロシアの侵攻に対抗すべく、 日本は準備を進めた。ロシアを防ぐには、中国か朝鮮半島が戦場となることが予想されたからだ。
いわば、ここはシベリアからの強烈な冷風が吹き荒れる土地。その土地での戦いに備え、 耐寒訓練と研究の為の予行練習が必要だった。そんな中、ある部隊が、八甲田山への雪中行軍を開始した。
そして参加部隊は、演習中に、記録的な寒波に由来する吹雪に遭遇、その結果、210名中199名が凍死した。
なお生存した11名の将兵も、3名以外は、その殆どが凍傷により足や手の切断を余儀なくされるほどであった。
軽症な方でも、アキレス腱と指3本、左足を切断した。その他は四肢切断であった。
しかし元気だった倉石大尉たちも、その後の日露戦争で戦死もしくは重傷を負った。

[雪中行軍の目的]
この演習の目的は、ロシア海軍の艦隊が津軽海峡に入り、青森の海岸沿いの列車が動かなくなった際に、 日本海側と太平洋側から、それぞれ移動するための演習であったとされている。
そのルートは2つ想定されていたようで、弘前ルートは弘前第31連隊が、 八戸ルートは青森5連隊がそれぞれ受け持っていた。
弘前第31連隊は「雪中行軍に関する服装、行軍方法等・・」の 全般に渡る研究が目的だったのに対し、青森第5連隊は 「雪中における軍の展開、物資の輸送の可否・・」が目的だったとされている。


【ご購入方法】

ラジオ関西アニたま[SHOP(http://anitama-shop.jp/)]他、全国書店、CDショップで購入できます。